【連ドラ感想文】日本ボロ宿紀行
ボロ宿も桜庭龍二も一般にはウケが良くない存在かもしれないが、1回味わってしまうとなんだかクセになる
個人評価:5/5
このドラマは20年前に少しだけ売れたおじさん歌手と若い女性マネージャーが、日本各地で過去のヒット曲「旅人」をプロモーションしながら旅をするストーリーなのだが、そのマネージャーが外観が古くてボロい宿に“萌え”を感じるため、二人はいつもボロ宿に泊まることになる。
そのボロ宿が実在する宿なのがこのドラマのポイントなのである。
ボロ宿のオーナーはこのドラマの企画を聞いた時、自分の運営している宿が古くて時代遅れであることは薄々感じていたであろうが、「ボロ宿」としてテレビに出ることになるとは思ってもいなかったことで、ものすごい衝撃だったはずだ。
「ボロ宿」と自分で言うのは良いが他人から言われると腹が立つと思われるが、このドラマを企画した人はうまく交渉し、実に良い感じの「ボロ宿」を毎回1軒ずつ紹介してくれた。
そして、このドラマにはもう一つの魅力がある。登場人物であるおじさん歌手の桜庭龍二(さくらばりゅうじ)である。
私は最初は桜庭龍二に全然興味が無かったが、後半は彼の虜になってしまった。
歌う歌「旅人」が絶妙に昭和を感じさせるメロディーで振り付けも昭和感満載でたまらない。また、顔も濃くてさわやかさゼロで普段着の茶色のジャンパーが超絶似合うのである。
ドラマの中盤でボロ宿の中で「旅人」の新しいプロモーションビデオを撮影する回があるのだが、その時の映像がドラマのホームページに掲載されている。ぜひ皆さんにも桜庭龍二の魅力を味わっていただきたい。
【旅人 桜庭龍二】 https://youtu.be/FsBUrgRQSZM
ボロ宿も桜庭龍二も一般にはウケが良くない存在かもしれないが、1回味わってしまうとクセになる、、、そんな通好みな存在なのである。