【読書感想文:ネタバレあり】チョコレート工場の秘密 作:ロアルド・ダール
映画の方がよりチョコレート工場の色鮮やかで不思議な世界がうまく表現できていると感じた。
個人評価:4/5
この作品は映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作である。
私は映画の方は以前観たことがあったので映画と小説を比べると、映画の方がよりチョコレート工場の色鮮やかで不思議な世界がうまく表現できていると感じた。
またチョコレート工場で働いているウンパッパ・ルンパッパ人(映画ではウンパルンパ)の歌うシュールな歌も、小説だと文字だけなので伝わりにくいし、映画版ウンパルンパの小さい体なのに顔はおじさんというインパクトのある姿が好きだったので、その点が小説版は少し残念だった。
内容の方は映画版はほぼ忠実に小説を再現しており、読んでいて映画のシーンが思い出され面白く読むことができた。
ウィリー・ワンカ氏の幼少時代のエピソードや、クライマックスのチャーリーの家族を貧しい小さな家ごと工場に持ってきてみんなで暮らし続けるという場面が小説版にはなかったので、映画の方がちょっと感動するようにアレンジされているようだ。
とにかく世界観が自由で奇抜でカラフルなので、文字だけで表現するのには限界があるため、この作品は映画版の方を私はおすすめしたい。