【テレビ感想文】Forests of the Sea/葛西臨海水族園の世界/上野動物園の世界

リラックスしつつ小さな発見もできて、良い時間を過ごせた。

個人評価:4/5

 最近、家に余っている手芸用品を使って小物を作ったり刺繍を楽しんだりして過ごしていることが多い。その際に音楽を流すような感覚でこれらの作品を観てみた。

 「Forests of the Sea」は北アメリカ大陸周辺の海中が舞台で、ナレーションや字幕もなく、淡々と海中の大きな昆布などの海藻やその周辺の魚などを映した作品である。

 海底から垂直に大きな昆布が立ち並ぶ光景はまさに海の中の森のようで、その森で魚やアシカが戯れる様子は、観ていてとてもリラックスできた。

 特にアシカがその森の中で岩についたコケを食べたり、海藻を引っ張って遊ぶ様子は、私たちが見慣れた水族館で陸の上をヨチヨチしながら芸をしているアシカとは大違いでとても機敏でイキイキしていた。

 前びれを翼のように広げて泳ぐ様子はまるで海中を泳ぐ鳥といった雰囲気で、私の中のアシカの概念が覆った気がした。

 「葛西臨海水族園の世界」と「上野動物園の世界」は、それぞれの施設にいる生き物たちを穏やかに解説していく番組である。

 葛西臨海水族園編は、地味な生物や海藻類もしっかりと解説してくれたので、実際にこの水族館に行ったら素通りしてしまうであろう小さな生き物にも興味を持つことができた。

 上野動物園編では日本猿が「北限の猿」と呼ばれる世界で一番北に生息している猿であるということを学んだ。私達日本人にはありふれた猿でも南の国の人たちには貴重な猿なのかもしれないなあと思った。

 「さあ、この番組を観よう!」と意気込んで観る雰囲気ではない作品たちだが、何か作業をしながら観るなら、リラックスしつつ小さな発見もできて、良い時間を過ごせると思う。

 

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2020.5.2鑑賞終了 昆布をフューチャーするって斬新!!

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葛西臨海水族園にペンギンもいたとは知らなかった!

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上野動物園には世界三大珍獣がいるらしい