【読書感想文:ネタバレあり】小公女 バーネット作

おなか激減り状態で6個小さなパンが手に入ったとき、他人に何個あげられる?
個人評価:4.5/5


 ハウス食品世界名作劇場の「小公女セーラ」の原作。あらすじはなんとなく知っていて、いじめられる描写を読むのがイヤで読んでいなかったけど、同じ作者の「小公子」が面白かったので読んでみた。

 文中に直接的にいじめられる描写はあまりなかったけど、空腹の中での屋根裏部屋のパーティー直前のお菓子没収は悲しかった。でもそんな空腹の日々の中での、乞食の少女へパンを渡すシーンはグッときた。

 もし自分がセーラと同じ空腹状態でパンを6個手に入れたら、せいぜい半分の3個しかあげないなあと思って、セーラのように自分よりもっとつらい人達のことを考えられるようにならなければと感じた。いつもニュースなどでひどい事件や事故を見ても、自分が大丈夫だと他人事と捉えていたけど、そんな事ではいけないと学んだ。

 しかし、結末がわかっているだけに、途中がもどかしくてもどかしくて大変だった!!

 

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2019.7.読了