【読書感想文:ネタバレあり】ハックルベリー・フィンの冒険 マーク・トウェイン作

とにかくミシシッピ川の広大さ、夜の真っ暗さに戸惑う
個人評価:3.5/5

 

 「トム・ソーヤーの冒険」が面白かったので、トムの親友のハックの本を読んでみた。トムの話のラストでインジャン・ジョーの財産を手に入れたハックは大金持ちになり、酒飲みの父親に金をたかられるため自分の町を捨てて逃げることにする。このシーンは子供にたかる親の描写が嫌すぎて読んでいられなかった。その後、主人から逃げてきた黒人奴隷のジムに出会い、いかだでミシシッピ川の川下りの旅をすることになる。

 このミシシッピ川がとにかく広大なようで、大きな蒸気船が通ったり、船が沈没したら溺れ死ぬような川のようだが、どうにも想像ができない。日本にある川を想像してしまうとこの物語の川とのギャップに戸惑う。また、夜がとにかく真っ暗のようで、数十センチ先にいる人の姿が見えないような状況。とにかく川の広大さ、夜の真っ暗さが私の経験したことのない規模のもので、想像力の無さをしみじみ感じた。

 ストーリーはトムの話に比べるとだいぶ現実的で、黒人差別の問題も取り上げていてコメディ要素はほとんどなく、考えさせられる系だった。

 

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2019.8.28読了

 

 

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