【読書感想文:ネタバレあり】猫とともに去りぬ  作:ロダーリ

学校の授業で地理を学ぶより、世界各地の作家が書いた小説を読んだ方が、その国の色々な面を知ることができる。
個人評価:3.5/5


 私が小説を読むようになって約2年半だが、初めてのイタリア文学である。この作品は日本の星新一の作品に雰囲気が似ていて、少しSFやファンタジーが入っている風刺の効いた短編小説集である。

 この作品を読んで、自分がイタリアについてほとんど何も知らない事がわかった。挨拶は「ボンジョルノ」、パスタをよく食べる、私のイタリアの知識は以上である。

 この作品はイタリア社会の様々な状況を風刺しているが、私のイタリアに関する知識がほとんどないため、よく理解できないものも多かった。遺跡には猫がたくさんいる、ベネツィアの水路の水は汚い、イタリア人の名前は個性的など、この作品を読んで色々と学べた。

 特にイタリア人の名前はあまり馴染みがないものが多く、失礼ながら笑ってしまった。レモ、チッチ、ベーピ・・・本当に申し訳ないがおもしろい。

 世界各地の作家が書いた小説を読めば、その国の人々の暮らしや文化を自然に体験できるので、学校の授業で地理を学ぶより小説を読む方が、よっぽど良く身につくのではないかと思った。

 

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2019.11.12読了