【読書感想文:ネタバレあり】この楽しき日々 作:ローラ・インガルス・ワイルダー
将来の夫アルマンゾの粘り勝ちの愛の物語だった。
個人評価:4.5/5
「この楽しき日々」は、ローラが16歳~18歳の頃、無事に教員試験に合格し、教師として日々奮闘する姿と将来の夫となるアルマンゾとの愛の物語だった・・・と言いたいところだが、アルマンゾの粘り勝ちの愛の物語という感じだった。
ローラが教師として赴任した学校は家から遠かったが、ローラは毎週末、下宿先から自分の家に帰りたかった。その事を知ったローラに気があるアルマンゾは、マイナス20度にもなる真冬の寒さの中を、毎週ローラの送り迎えしてくれた。
それなのにアルマンゾはローラに「あなたの馬車に乗るのはただ家に帰りたいからであって、あなたに特別な感情はないから。」とはっきり言われてしまう。でもアルマンゾはめげない。
チャンスがあってアルマンゾがローラの肩に手をかけてみたことがあった。でもローラはスッとその手をよけてしまう。ローラは全然アルマンゾに恋していないのだ。でもまだまだアルマンゾはめげない。
ローラはアルマンゾの馬が気に入っており、馬車でのドライブに誘うと必ず喜ぶ。馬車をダシにアルマンゾは毎週ローラをドライブに誘い、ついにローラを射止めるのである。
ローラがアルマンゾを本当に愛しているのかはまだ正直わからないが、今後アルマンゾと愛し合い、幸せな家庭を築いてほしいと思った。そんな根性のあるアルマンゾの少年時代の物語を次回は読んでみようと思っている。