【読書感想文:ネタバレあり】大草原の小さな町  作:ローラ・インガルス・ワイルダー

ローラも現代の中学生とまったく変わらない青春を送っていた。

個人評価:4.5/5

 

 前回の「大草原の小さな家」シリーズの続きとして、ローラが14歳~16歳頃からの物語「大草原の小さな町」を読んだ。この作品はローラがクラスでの流行にのったり、クラスメイトと大騒ぎしたり、髪型などのおしゃれに凝るなど、現代の中学生とまったく変わらない青春を送るストーリーだった。

 勉強漬けの日々が嫌になりヒステリックになるシーンは、私も学生時代に「この方程式が今後の人生で何の役に立つの?」と疑問に思っていた状況と一緒で、とても共感できた。

 でもローラは思春期でも両親に反抗はしない。姉のメアリの大学進学にお金が必要なら洋裁のアルバイトをして、稼いだお金をすべてとうさんに渡すし、教員になるための猛勉強もしながら、家の毎日の手伝いは積極的に行う。

 両親が家族の幸せのために日々頑張っている姿を見ているため、心から両親を尊敬しているのだろう。今どきのティーンエイジャーと興味や関心は同じでも、根底には素直で何事にも一生懸命なローラがしっかり残っていてとても安心した。

 次回は教員試験に無事合格したローラが自立し、初めて実家を離れて暮らす物語を読むつもりである。楽しい我が家を離れるローラ、ホームシックが心配である。

 

 

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2020.2.5読了