【映画感想文】偉大なる、しゅららぼん 原作:万城目学

現代の日本を舞台に「はーーー!!」と言えば手から魔法の力が出るというのは正直無理がある。

個人評価:4/5

 この作品は特殊な能力を持つ日の出家と棗(なつめ)家が、協力して謎の敵との戦う琵琶湖を舞台にした壮大なファンタジー映画である。

 日の出家は人の心を操ることができ、棗家は人の身体を操ることができる。そんな両家が琵琶湖の龍の力を借りて敵と戦うのだが、かなり全体的に設定がぶっ飛んでいる。

最初はその設定が面白いと感じたが、現代の日本を舞台に「はーーー!!」と言えば手から魔法の力が出るというのは正直無理がある。

 原作の小説ではあまり違和感を感じなかったのだが、映像になると現代の日本の雰囲気とこの作者の独特な世界観はどうにもマッチしないように感じた。

 私は、魔法や魔術関係はハリーポッターのような外国を舞台にした作品か、陰陽師のようにもっと徹底的に和風にした作品の方がしっくりくるなぁと思った。

 

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2020.4.9鑑賞