【映画感想文】博士の愛した数式

世界はよくわからないことばかりだが、よくわからないから面白いのかもしれない

個人評価:5/5

 この作品は何でも数式や数字に当てはめて考えてしまう記憶障害のある数学者とその家で働くことになった家政婦とその子供の日常を描いた物語である。

 鑑賞後、よくわからない箇所もありつつも私はとても感動してしまった。

 博士は世界は数式に当てはめて考えることができ、それはとても美しいという。一般の人からしたら何でもない数字も、博士はその数字の良いところをすぐに見つけてくれる。

 博士にかかれば何にも関係ない数字はない。私は数字を人間に置き換えて、どんな人も必要ない人なんていないという事だと捉えた。世界は壮大で美しく、その中に暮らす私達1人1人は全員必要な1人なのだ・・・壮大な感想になってしまったが、とにかく素晴らしい映画だった。

 数式や数字を通して世界の壮大さや美しさ、生きるうえでの大事なことを博士から教えてもらった気がした。

 また博士は記憶が80分しかもたない自分の存在を悩み苦しんでいるが、過去や未来ではなく今をあるがままに生きることが大事だということも教えてくれた。

 最初は数式なんてよくわからないし面白くないのでは?と思ったが、世界だってよくわからないことばかりだし、よくわからないから面白いのかもしれないとこの作品を観て思うようになった。

 

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2020.4.11鑑賞