【映画感想文】かもめ食堂 原作:群ようこ

何事も毎日丁寧に真面目にやっていれば、共感してくれる人はいつか現れる。 個人評価:5/5 私は群ようこさんのエッセイや小説の世界観がとても好きだ。特に大きな出来事もなく、何でもない日常の暮らしを描いているだけなのだが、その空気がゆったりして…

【映画感想文】高台(こうだい)家の人々 監督:土方政人

木絵の妄想がとにかくおもしろい!!そしてこういうキャラの綾瀬はるかって本当にかわいいっ☆ 個人評価:4.5/5 この作品は、ふとした時に妄想をしてしまうクセがある木絵(きえ)(演:綾瀬はるか)と、人の心を読むことができる高台さん(演:斎藤工)…

【映画感想文】WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜 監督:矢口史靖

ダメな若者が成長するストーリーは、見ていて気持ちが良いね! 個人評価:4.5/5 最近図書館が使えないことから、読書が大変しにくい状態である。そのため家で映画を観ることが増えたので、その映画の感想を書いてみることにした。 この作品は、都会っ子…

【読書感想文:ネタバレあり】幻覚少女 作:根本 聡一郎

やはり小説は紙の本の状態の方が私には合っているなあと感じた。 個人評価:3.5/5 この作品は、自殺しようと自殺の名所に行った大学生が、そこで幽霊の女性に出会い、幽霊が成仏するためのある計画を手伝うことになるストーリーである。 ストーリー自体…

【読書感想文:ネタバレあり】脱水少女 作:根本 聡一郎

現実には人魚が助けてくれる訳ではないので、避難は早めにしましょう! 個人評価:4.5/5 この作品は、道でたまたま出会った脱水症状でふらふらになっていた女の子を助けたことから始まったファンタジーな設定の物語である。 この女の子は実は未来から来…

【読書感想文:ネタバレあり】ライオンのおやつ 作:小川 糸

全編にわたって雰囲気がとてもあたたかいが、読む時期が今ではなかったと感じた。 個人評価:5/5 この作者の小説は何作かすでに読んでいるのだが、どの作品も雰囲気があたたかくてとても好きである。この作品も例外なく全編にわたって雰囲気がとてもあた…

【読書感想文:ネタバレあり】むかしむかしあるところに、死体がありました。 作:青柳 碧人

「本は見た目が大事です!!」と大きな声で言いたい。 個人評価:4/5 この作品は誰でも知っている日本の昔話の裏側で誰かが殺され、その犯人を突き止めるちょっと変わった短編推理小説である。一寸法師、花咲じいさん、鶴の恩返し、浦島太郎、桃太郎の五…

【読書感想文:ネタバレあり】店長がバカすぎて 作:早見 和真

「以前、違う作品で読んだことがあるなあ」というのが正直な私の感想だった。 個人評価:4/5 この作品はいわゆるお仕事小説で、書店で働く女性がピントのずれている店長にイライラさせられながらも、日々の仕事に奮闘する物語である。 客側からはよく分か…

【読書感想文:ネタバレあり】幸福人生まっしぐら 作:宇野 千代

彼女の考え方には納得だが、出刃包丁を持った人に追い回されたくないなあ。 個人評価:3.5/5 この作品の著者は小説家であり着物デザイナーでもある多才な女性である。宇野千代という名前はハンカチなどの小物に宇野千代デザインと書いてある商品がたまに…

【読書感想文:ネタバレあり】生きるヒント 作:五木 寛之

著者は人生に希望は「ない」という。私は「えー、なんでよー。」と声をあげて驚いた。 個人評価:5/5 この作品はたまたま実家にあったので読んでみたのだが、まず表紙にある「100万部突破!」ということに驚いた。 調べてみるとこの作品が発行されたの…

【読書感想文:ネタバレあり】イングリッシュローズの庭で 作:ミシェル・マゴリアン

私はこの作品は女性必見の物語だと思う。 個人評価:5/5 この作品は第二次世界大戦が始まってしばらくたった頃、イギリスの海辺の小さな町に疎開してきた18歳の女の子が色々な人物に出会い成長する物語だった。(庭はほぼ出てこない) 疎開先の屋敷には…

【読書感想文:ネタバレあり】続あしながおじさん 作:J・ウェブスター

孤児たちのお世話と、クセの強い「敵さん」のお世話、大変だけど頑張れサリー! 個人評価:4/5 この作品は先日読んだ「あしながおじさん」の続編で、前作の主人公ジュディの友人のサリーがジュディの育った孤児院の院長になり、孤児たちの生活環境の改善…

【植物たち】モンステラとシクラメン2

今年の1月に職場から家に来たシクラメン。家に来てからすぐに花が全部しおれ、元気がなかった。しかし室内の日の当たる窓辺に置いて様子を見ていたら蕾ができていた。蕾になるべく日が当たるよう葉っぱの位置を調整していたら、めでたく花が咲いた。 家に来…

【読書感想文:ネタバレあり】そばかすの少年 作:ポーター

色々な良い作品のエッセンスを濃縮して読めた。「エンジェル」が男前でかっこいい!! 個人評価:5/5 この物語は日本ではあまり有名ではないと思われるが、アメリカでは大ベストセラーになった小説らしい。私はたまたま読んでみたのだが、これは日本でも…

【読書感想文:ネタバレあり】あしながおじさん 作:J・ウェブスター

手紙たくさん読んだ今では、ジュディのことをなんでも知っている友達の気分だ。 個人評価:4.5/5 この作品は以前テレビで放送していたハウス食品世界名作劇場の「私のあしながおじさん」の原作である。 私はアニメの方はすでに観ておりストーリーは知っ…

【読書感想文:ネタバレあり】龍のすむ家Ⅱ 氷の伝説  作:クリス・ダレーシー

物語のジャンルによって「読むか、観るか」は使い分けた方が良さそうだ。 個人評価:4/5 この作品は、前作「龍のすむ家」の続編だが、ものすごく先が気になる展開で面白かった・・・前半までは。後半も面白かったとは思うが、色々なことが同時に起こりす…

【読書感想文:ネタバレあり】龍のすむ家  作:クリス・ダレーシー

次巻を読んでも「龍ってよくわからない」という結末にならないかが心配である。 個人評価:3.5/5 私は以前から龍という存在が好きなので、題名から龍が大活躍するのかと思ってこの作品を読んでみたのだが、龍ではなく、なぜかリスがたくさん出てくる作品…

【読書感想文:ネタバレあり】チョコレート工場の秘密  作:ロアルド・ダール

映画の方がよりチョコレート工場の色鮮やかで不思議な世界がうまく表現できていると感じた。 個人評価:4/5 この作品は映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作である。 私は映画の方は以前観たことがあったので映画と小説を比べると、映画の方がより…

【読書感想文:ネタバレあり】誰かが足りない  作:宮下 奈都

誰かと食べるか、誰かを想いながら食べるということは、美味しさだけでなく幸せも増幅するらしい。 個人評価:4/5 この作品は「ハライ」というおいしくてどこか懐かしい雰囲気のレストランに予約をした人々の、それぞれが予約した経緯を描いた短編集であ…

【読書感想文:ネタバレあり】羊と鋼の森  作:宮下 奈都

全体が大きな薄暗い森の中を迷いながら歩いている雰囲気で、タイトル通りの作品だった。 個人評価:4/5 この物語はピアノの調律師になった青年の物語だということは読む前から知っていた。しかし私はピアノを習っていなかったので、ピアノの調律というも…

【読書感想文:ネタバレあり】農場の少年  作:ローラ・インガルス・ワイルダー

リンゴとタマネギの炒め物とは一体どんな味なのだろう。 個人評価:4.5/5 大草原の小さな家シリーズの最後は、後にローラの夫となるアルマンゾの少年時代の物語である。アルマンゾの家は大きな農場を営んでおり、大きな畑を持っていて、牛、馬、羊などの…

【読書感想文:ネタバレあり】この楽しき日々  作:ローラ・インガルス・ワイルダー

将来の夫アルマンゾの粘り勝ちの愛の物語だった。 個人評価:4.5/5 「この楽しき日々」は、ローラが16歳~18歳の頃、無事に教員試験に合格し、教師として日々奮闘する姿と将来の夫となるアルマンゾとの愛の物語だった・・・と言いたいところだが、ア…

【読書感想文:ネタバレあり】大草原の小さな町  作:ローラ・インガルス・ワイルダー

ローラも現代の中学生とまったく変わらない青春を送っていた。 個人評価:4.5/5 前回の「大草原の小さな家」シリーズの続きとして、ローラが14歳~16歳頃からの物語「大草原の小さな町」を読んだ。この作品はローラがクラスでの流行にのったり、クラ…

【読書感想文:ネタバレあり】小さな家のローラ  作:ローラ・インガルス・ワイルダー(絵・訳:安野 光雅)

トウモロコシのスーザン・・・けなげなローラがとにかくかわいい!! 個人評価:5/5 私は子供の頃にテレビで「大草原の小さな家」をよく観ていた。昨年BSで再放送をやっていたので、毎週かかさず観ていたのに、なぜか突然終了し、不満に思っていたとこ…

【読書感想文:ネタバレあり】平家物語  作:行長入道(著:山下明生)

切なすぎて、読んでいて「もお~何でよ~。」と何度つぶやいたことか。そして「盛(もり)」に苦しんだ。個人評価:4.5/5 日本史で習った本シリーズ第3弾は平家物語である。私の事前知識は今回もほとんどなく、平安時代に源氏と平家が争った結果、源氏…

【読書感想文:ネタバレあり】南総里見八犬伝(2)  作:滝沢馬琴(著:砂田弘)

う~ん、やはり超大作を1冊にまとめるには無理があったか・・・。個人評価:4.5/5 前回の南総里見八犬伝が原作の前半のみの内容だったので、続きを読むべく原作の約100巻を200ページにまとめた本作を読んでみた。感想は、「う~ん、やはり超大作…

【読書感想文:ネタバレあり】南総里見八犬伝  作:滝沢馬琴(著:猪野省三)

本作のタイトルは「里見義実物語」の方が適していると思う。個人評価:4.5/5 日本史で習った本シリーズの中で名前がかっこいい本作を選んでみた。私の事前の知識では房総半島に散らばる不思議な八個の玉の話なのかな?程度である。 読後の感想は、「え?…

【読書感想文:ネタバレあり】東海道中膝栗毛  作:十返舎一九(著:来栖良夫)

日本史で学ばされる作品だから、真面目な内容かと思いきや、普通にちょっと笑える面白いお話であった。個人評価:4/5 日本史の授業か何かで名前と作者を覚えた記憶があるものの、どんな話か知らなかったので読んでみたら、やじさんこと弥次郎兵衛(やじろ…

【読書感想文:ネタバレあり】恋する小倉百人一首  作:阿刀田 高

この本を読んで百人一首・・・というか和歌の読み方がやっと分かった気がした。個人評価:4.5/5 前回からの日本文化を学ぶ続きとして、小倉百人一首を素人向けにわかりやすく解説してくれている本作を読んでみた。 私は今まで百人一首は上の句と下の句を…

【植物たち】モンステラとシクラメン

モンステラは今年は室内に置いたので、元気いっぱいである。 モンステラは気根(きこん)という名の地表の茎から生える根っこを出し、そこから空気中の酸素や水分を取り入れたり、大きな体を支えたりするらしい。 最近生えてきた気根が真横に「にゅっ!」と…